人気を集めるファッションブランド「アンクライン」。
この「アンクライン」というのは、1923年にニューヨークにて生まれのファッションデザイナーの名前だったんです!
アンクラインは15歳から、ファッション企業にフリーランサーとして自身のデザインを売りこむ仕事に取り組み始めました。
スケッチャーとして、主にニューヨーク7番街を主な活動場所とし、ファッション業界の名だたる企業を相手に自分の感性をぶつけたデザイン画を売り込んでいたんです。
その後、「バーデン・プティッツ」(Varden Petites)などで働き、夫のベン・クラインと「ジュニア・ソフィスティケーツ」(Junior Sophisticates)を設立しました。
当時の人気アイテムは、ブレザーをそえたチェックのロング・スカートや、ウェストを極度にしぼりこんだフルスカート・ドレスなど、チャーミングなスタイルの作品であったようです。
1968年には2人目の夫であるチップ・ルーペンシュタインらと「アン・クライン社」を設立します。
1点1点が他の服と組合せやすいブレザー、セーター、パンツ、ドレスなど、ワードローブをイメージしたアイテムを全面的に展開し、精力的にデザイン活動を繰り広げました。
特に、アダルトの服にティーンエイジャーのデザイナー・ポイントを盛りこんだ作品群、小柄な女性に向くスポーツウェア等のアイテムで全米に名を広めました。
その中でも、スポーツウェア業界に築いた地位は確固たるものであったといえます。
また、当時では少なかった「小柄な女性のための商品」を展開し続けてきた実績が考慮され、既製服分野にて数多い受賞経験をもっています。
その中でも有名なものとして、1955年・1969年の2回、コティ・アメリカ・ファッション批評家賞を受賞しています。
1974年の没後、事業はダナ・キャラン、リチャード・タイラー、ルイス・デロリオらに継承され、新しい風を引き込みつつ、その築き上げたブランドをさらに磨き続けています。
そして現在では、アンクラインはアメリカだけでなく、日本でも親しまれるブランドとして確固たる地位・存在感を放っています♪